loading

CRITIBA|Kazunaga Sakashita

2016 - © kazunaga sakashita

PORTFOLIO
aiiro ーアイイロプロジェクトー

友人夫婦が務める工務店のロゴデザイン。今後会社を引き継いでいくにあたり、それまでの期間は、「アイイロプロジェクト」として、夫妻がこのロゴを用いて仕事を受けていく。正式に引き継いだ際には「プロジェクト」の冠を取り新たなスタートを切る予定。

アイイロとは文字通り藍色で、「出藍の誉れ(しゅつらんのほまれ)」という言葉があるように、教えを受けた弟子が先生よりもすぐれた人になることを表し、普段から施主との共同作業によって、塗装などの最終仕上げを行うスタイルで時間を共有している夫婦であることから、竣工時が最高の状態ではなく、施主の創意工夫により、より良い家にしていってほしいという思いを込めた。
上記の理由より「aiiro」は二人にふさわしい色という判断から藍色を使用した。

aiiro  ーアイイロプロジェクトー

馴染む暮らしを提案する

現在の「飯尾建設」を継いでいくにあたり、歴史の積み重ねの意味も込め、「iio」という文字を忍ばせることを前提にコンセプトとネーミングを考えた。
そこで、施主と共に楽しんで家づくりした結果、できあがった家が時間の経過と共に住人と馴染むことで、作ったときよりも良い家になっていくことを「藍色」で表現した。

 藍は世界最古の染料といわれ、日本でも古くから用いられてきた。江戸時代から明治時代にかけて普及し、庶民の衣服には欠かせない色でもあり、現在でも藍染めは代表的な染色の一つ。普段履き慣れているジーンズでもそうだが、真っ青なものから履きこなすことで次第に擦れ、色が落ち、体に馴染み、愛着がわいてくる。そういったことから、「藍色」は経年変化を表す言葉ともいえる。藍色は「aiiro」と書き、中に根本でもある「iio」を忍ばせることで、これまでの集積あってこその信頼と伝承という信念を込めた。