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CRITIBA|Kazunaga Sakashita

2016 - © kazunaga sakashita

PORTFOLIO
京屋 雫ル(ボトルデザイン)

  • Material / ガラス、コルク

宮崎県の京屋酒造の焼酎甕雫(かめしずく)の姉妹品である「京屋 雫ル」のボトルデザイン。

京屋酒造は、宮崎県日南市油津にある一甕八百リットルという、現代では非常に珍しい「大甕仕込み」という少量生産にて希少な焼酎を作り続けているNHK朝の連続テレビ小説『わかば』の舞台ともなった天保五年(一八三四年)創業の伝統ある酒蔵会社。代表作「甕雫(かめしずく)」は、柄杓を使って汲み分けるスタイルで一斉を風靡した。

「京屋 雫ル」は、そんな京屋酒造伝統の技法を使い、そこからさらに三年間貯蔵された熟成の芋焼酎。使う原料は宮崎県の厳選素材のみ。高千穂産の酒米「はなかぐら」。甘藷は「宮崎紅芋」。
さらに焼酎の生命線ともいえる水は、飫肥杉の生い茂る山々が育てた天然水を使用。芋は可能な限り雑味を減らすため、ひとつひとつ手作業で丁寧に全皮剥きに。また、白麹で仕込むことで軽やかで芳醇な味わいに仕上げられている。まさに神話のふるさとといわれる宮崎の自然からの頂き物、「賜物(たまもの)」である。

ガラス製のオリジナルボトルデザインについては、自然からの頂き物としての”シズル感”や、「雫」が表面張力により形成されたような美しいフォルムををいかに出すかを考えた。
その雫が、転がり出そうと変化する動的で有機的な瞬間。この造形に徹底してこだわり、幾度となく試作を重ねながら実質、3年以上もの時間を開発と制作に費やした。

CD/AD/D/C:伊藤敬生(電通九州)
D(グラフィック)/C:長匡(アド・パスカル)、C:堤沙織 (アド・パスカル)

京屋 雫ル(ボトルデザイン)
京屋 雫ル(ボトルデザイン)
京屋 雫ル(ボトルデザイン)
京屋 雫ル(ボトルデザイン)
京屋 雫ル(ボトルデザイン)
京屋 雫ル(ボトルデザイン)
京屋 雫ル(ボトルデザイン)
京屋 雫ル(ボトルデザイン)
京屋 雫ル(ボトルデザイン)
京屋 雫ル(ボトルデザイン)
京屋 雫ル(ボトルデザイン)

一雫の躍動感を切り取る

一滴の雫がまさにプルンと動き出すその瞬間の形をそのまま切り取り、まさにそのシズル感、躍動感を感じられるボトルとしてデザインした。
また、飲みきった後も小物入れとして使ったり、ピクルスを漬けたり二次使用できることを念頭に置いてデザインした。

Brand /

甕雫(かめしずく)

Client /

京屋酒造有限会社

Produce /

CD/AD/D/C:伊藤敬生(電通九州)

Manufacturer /

D(グラフィック)/C:長匡(アド・パスカル)、C:堤沙織 (アド・パスカル)

Photo /

いわいあや